男女ともに大接戦!
男子は写真判定でシンブが金!
女子は2秒差でジェプチルチル!
日本勢は小林が7位入賞!

 

2025年 第20回 東京・世陸(日本)

 

20回目の世陸の舞台は、34年ぶり2回目の東京。優勝候補達が実力通りのパフォーマンスを見せ、世界中を熱狂させた。男子棒高跳びのデュプランティス(スウェエーデン)が世界新記録で優勝。男子200mのライルズ(アメリカ)は史上2人目の同種目4連覇を達成した。女子400mのマクローリン・レブロン(アメリカ)は「不滅の世界記録」に肉薄する激走を見せた。

日本勢は銅メダル2つを含む過去最多タイの入賞11と活躍。男子35kmの勝木隼人、女子20kmの藤井菜々子と競歩が2つの銅メダルを獲得。110mHの村竹ラシッドが5位、男子400mの中島佑気ジョセフと女子10000mの廣中璃梨佳、男子400mリレーが6位、女子マラソンの小林香菜と男子20km競歩の吉川絢斗が7位、男子3000mSCの三浦龍司と男子走高跳びの赤松諒一、男女混合1600mリレーが8位入賞を果たした。

 

マラソンは2021年の東京・五輪を教訓に、午前8時のスタート予定を繰り上げて、男女ともに7時30分にスタートすることが決まった。

9月14日スタートの女子マラソンは、スタート時に気温28度、湿度72%とサバイバルレースが展開された。競技場を出て1km過ぎに小林香菜(大塚製薬)が先頭に立つと、3km付近までトップを独走する積極性を見せた。その後、小林は集団に吸収されるが、8kmを過ぎてマクレインとサリヴァンのアメリカ勢2人が集団から抜け出すと、小林も単独3位で前を追いかけた。佐藤は前半自重して第2集団からレースを進めた。中間点では、先頭の2人と小林を含む3位集団は30秒差。さらに後方の大集団と先頭は1分の差が付いた。しかし、ここから後方集団のアフリカ勢が一気にペースアップ。24kmを過ぎて3位集団を吸収すると、小林はこの集団に付いていけず11位にまで順位を落とした。28kmを過ぎてジョプチルチル(ケニア)とアセファ(エチオピア)が先頭を捕らえると、2人のマッチレースはどこまでも続いた。41kmを過ぎても並走を続けた2人だが、残り200mでアセファがスパート。体ひとつ前に出るが、残り100mを切ってジェプチルチルが抜き返すと勝負あり。最後の最後までもつれた金メダル争いは、ジェプチルチルが制し、女子史上2人目の五輪・世陸の2冠を達成した。アセファは東京・五輪に続いて、わずか2秒差で銀メダル。3位には中間点を15位?で通過したパテルナイン(ウルグアイ)が、後半猛烈に追い上げて、母国の世陸初メダルとなる銅メダルを獲得した。

日本勢は、小林が後半も粘りの走りで順位を徐々に上げ、35km付近で8位に上がると、間もなく7位に浮上。そのまま7位入賞を果たした。前半自重した佐藤は、後半に粘って順位を上げ13位。安藤は体調不良があり28位でゴールを迎えた。

 

9月15日、男子マラソンは気温26度、湿度68%と女子同様の厳しいコンディションでのレースとなった。スタート時にフライングがあり、マラソンでは異例の再スタートで始まったレースは、このコンディションで有力選手が牽制状態に入り、スローペースで大きな動きのないままレースは進んだ。徐々に先頭集団の人数が絞られていく中、25km過ぎに吉田、30km手前で小山が先頭集団から遅れ始める。30kmを15人の大集団が通過して、勝負は終盤までもつれることになった。31kmを過ぎて微妙なペース変化による駆け引きが始まると、近藤が集団の最後方で厳しい表情になる。35kmを通過したが、まだ10人以上が先頭集団を形成。38kmを過ぎると先頭集団が縦長の展開になり、日本の近藤も遅れ始めるが、粘りの走りで入賞ラインが見える位置をキープする。39kmで前回王者キプランガト(ウガンダ)が遅れると、40kmを過ぎて、先頭はシンブ(タンザニア)、ペトロス(ドイツ)、アウアニ(イタリア)の3人に絞られると、3人が並びながら競技場までなだれ込んだ。残り200mでペトロスがスパートし、5m程のリードを奪うが、シンブが残り50mから猛追。トラックレースさながらのデッドヒートで並ぶようにゴールしたため、肉眼ではどちらが勝ったか分からない。ロード種目では異例の写真判定の結果、0.03秒差の大接戦をシンブが制し、タンザニアに初の世陸金メダルをもたらした。同タイムながらペトロスは銀メダル。最後の200mまで優勝を争ったアウアニが銅メダルを獲得した。

日本勢は、近藤が入賞ラインの見える位置でレースを進めて11位。小山は終盤も粘って23位。吉田は34位でゴールした。

 

 

Result

 

女子 9月14日

1位 P.ジェプチルチル(ケニア)
2.24.43

2位 T.アセファ(エチオピア)
2.24.45

3位 J.パテルナイン(ウルグアイ)
2.27.23

4位 S.サリヴァン(アメリカ)
2.28.17

5位 A.ヴァイニオ(フィンランド)
2.28.32

6位 S.エシェテ(バーレーン)
2.28.41

7位 小林 香菜(大塚製薬)
2.28.50

8位 J.マクレイン(アメリカ)
2.29.20

13位 佐藤 早也伽(積水化学)
2.31.15

28位 安藤 友香(しまむら)
2.35.37

 

男子 9月15日

1位 A.F.シンブ(タンザニア)
2.09.48

2位 A.ペトロス(ドイツ)
2.09.48

3位 I.アウアニ(イタリア)
2.09.53

4位 H.アラメ(イスラエル)
2.10.03

5位 A.チェランガット(ウガンダ)
2.10.11

6位 Y.キアッピネッリ(イタリア)
2.10.15

7位 G.アヤレ(イスラエル)
2.10.27

8位 S.アマレ(エリトリア)
2.10.34

11位 近藤 亮太(三菱重工)
2.10.53

23位 小山 直城(Honda)
2.13.42

34位 吉田 祐也(GMOインターネットグループ)2.16.58