灼熱の世陸!男子は5人が30秒差の接戦をデシサが制す!
女子はチェプンゲティチが圧勝!
日本勢は谷本が粘って7位入賞!
2019年 第17回 ドーハ・世陸(カタール)
灼熱の地、中東・カタールの首都ドーハで開かれた世陸は、あまりもの暑さに夕方から夜間にかけて競技が行われたため、観客が少なめの中で行われた。それでも五輪前年でもあり、各種目でハイレベルな熱戦が繰り広げられ、女子400mHで世界新記録が生まれた。
日本勢は、50km競歩で鈴木雄介、20km競歩で山西利和がそれぞれ日本に同種目初の金メダルをもたらした。さらに4×100mリレーが銅メダルを獲得。競歩では女子20kmで岡田久美子が5位、藤井奈菜子が6位とダブル入賞を果たし、女子マラソンでも谷本観月が7位入賞と日本勢は過去最高の成績を残した。
女子マラソンは9月27日、気温32.7度、湿度73.3%、熱中症予防指数は厳重警戒を示す29.5という過酷な条件の中、深夜23時59分にスタートした。ドーハ湾沿いの海岸通りを1周7kmの周回コースで行われた。10kmまでは1km3分40秒前後の超スローペースで進むが、10kmを過ぎてアフリカ勢がペースアップすると集団が一気に崩れ、先頭集団は7人に絞られた。日本勢は3人が固まって、第2集団でペースを守る作戦に出た。先頭集団のペースは上がらないが、中盤以降は徐々に人数が削られるサバイバルレースになっていくと、25km過ぎに4人になったままレースは膠着状態に。35kmの給水でチェプンゲティチ(ケニア)がスパートすると、一気に集団から抜け出して独走態勢を築き、そのまま後続との差を広げて金メダルを獲得した。後続集団から37kmでチェリモ(バーレーン)、39kmでジョハネス(ナミビア)が抜け出し、終盤は単独走でメダルを獲得した。15km過ぎから棄権者が続出し、完走率58%という過酷なレースだった。
日本勢は、谷本と中野が並ぶようにして中盤から徐々に順位を上げて行き、谷本が7位入賞を果たし、中野も11位まで順位を上げてゴールを迎えた。池満は中盤で遅れ始めると、32kmで途中棄権となってしまった。
男子マラソンは10月5日23時59分にスタート。1週間前の女子よりも気象条件が良くなったものの、気温29度、湿度49%と厳しい条件に変わりはなかった。スタート直後からアヤラ(パラグアイ)が飛び出して単独で先頭を独走するが、有力選手は集団で徐々に差を詰めて行く。日本勢は第3集団からレースを進めた。6人の2位集団は15kmで1分あった差を詰めて、中間点付近で先頭を捕らえると、お互いにけん制したままレースは終盤に。日本勢は山岸が安定したペースを刻むものの順位を上げられず、川内と二岡は徐々に遅れていく。40kmを5人の先頭集団が通過すると、41.5kmでデシサ(エチオピア)がペースアップ。ゲレメウ(エチオピア)との一騎打ちになり、最後の直線で競り勝ったデシサが金メダルを獲得し、ゲレメウが銀メダルに続き、エチオピア勢のワンツーフィニッシュとなった。最後の直線で競り勝ったキプルト(ケニア)が銅メダルを獲得した。
日本勢では最後まで安定したペースを刻んだ山岸が25位、後半に激しく追い上げた川内が29位、中盤から遅れだした二岡が37位でゴールした。
Resalt
女子 9月27日
1位 R.チェプンゲティチ(ケニア)2.32.43
2位 R.チェリモ(バーレーン) 2.33.46
3位 H.ジョハネス(ナミビア) 2.34.15
4位 E.キプラガト(ケニア) 2.35.36
5位 V.マズロナク(ベラルーシ) 2.36.21
6位 R.グローナー(イギリス) 2.38.44
7位 谷本観月(天満屋) 2.39.09
8位 キム・ジヒャン(北朝鮮) 2.41.24
11位 中野円花(ノーリツ) 2.42.39
池満綾乃(鹿児島銀行) 途中棄権
男子 10月5日
1位 L.デシサ(エチオピア) 2.10.40
2位 M.ゲレメウ(エチオピア) 2.10.44
3位 A.キプルト(ケニア) 2.10.51
4位 C.ホーキンス(イギリス) 2.10.57
5位 S.モコカ(南アフリカ) 2.11.09
6位 Z.タデッセ(エリトリア) 2.11.29
7位 E.H.エル・アッバシ(バーレーン) 2.11.44
8位 H.サール(モロッコ) 2.11.49
25位 山岸宏貴(GMOアスリーツ) 2.16.43
29位 川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)2.17.59
37位 二岡康平(中電工) 2.19.23