男子はキルイが史上2人目の大会2連覇! 女子はケニア勢がメダル独占の快挙!
日本勢は赤羽が5位入賞、堀瑞が6位入賞!
2011年 第13回 テグ・世陸(韓国)
韓国では1986年のソウル・五輪以来の世界大会となった第13回テグ・世陸。
人類最速の男、ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が100m決勝でフライングにより失格する悪夢に襲われるが、200mと4×100mリレーの2冠を達成。4×100mリレーでは世界新記録を樹立した。男子400mには両足義足のピストリウス(南アフリカ)が出場、準決勝に進出して話題となった。
日本勢では、ハンマー投げの室伏広治が、全種目を通して史上最年長となる金メダルを獲得した。他の選手では、女子マラソンの赤羽有紀子が5位、50km競歩の森岡紘一朗と男子マラソンの堀瑞宏行が6位、20km競歩の鈴木雄介が8位入賞を果たした。
女子マラソンは大会最初の種目として8月27日にスタート。9時のスタート時間に寺院の鐘が重なったため、40秒後に仕切り直しのスタートになった。気温26度、湿度72%と悪条件が重なり、レースは最初の5kmが18分50秒という予想以上のスローペースになった。8km過ぎから野尻が先頭を引っ張るが、世陸史上最もスローな展開で進んでいく。しかし、給水の度に上げ下げがありペースが安定しない。野尻は22km、伊藤は30km、中里も30kmを過ぎて先頭集団からこぼれていくと、32kmの給水を利用してキプラガト(ケニア)が一気にスパートし、17人の集団から赤羽らが遅れ、先頭集団は4人に絞られた。37km過ぎの給水でキプラガトが転倒するアクシデントが発生するがすぐに集団に追いつくと、40kmを過ぎて集団から抜け出して金メダルを獲得した。2位、3位にもケニア勢が続き、世陸・五輪を含めて史上初めてマラソンでメダルを独占する快挙を達成した。
日本勢では32kmまで先頭集団でがんばった赤羽が、終盤も粘って順位を上げて5位入賞を果たした。同じく先頭集団でがんばった中里は最後まで入賞争いを繰り広げ10位、終盤に力尽きた尾崎は18位でゴール。前半レースを引っ張った野尻は19位、30kmまでがんばった伊藤は22位でゴールした。W杯団体で日本は3位エチオピアと38秒差の4位だった。
大会最終日9月4日に行われた男子マラソンは、気温24度とまずますのコンディションの中で予想通りのハイペースの展開になった。持ちタイムから日本勢には厳しいレースが予想されていたが、最初の5kmは川内が先頭を引っ張る積極性を見せた。10kmを過ぎてケニア勢が先頭に立ち徐々にペースが上がって行くと、先頭集団の中に日本人は堀瑞1人となってしまった。先頭集団が20kmでさらにペースアップすると、25kmでは4人のアフリカ勢のみになる。その後、前回覇者のキルイ(ケニア)が30kmまでの5kmを14分18秒という驚異的なペースアップで28kmから独走態勢に入ると、2位との差が大会史上最大の2分28秒にまで開く圧勝で大会2連覇を達成した。2位争いはキプルト(ケニア)とリレサ(エチオピア)が30km以降にデッドヒートを展開。40kmを過ぎてキプルトがスパートして銀メダルを獲得。リレサは銅メダルに終わったが、男女でのケニア勢メダル独占は阻止した。
日本勢では中間点まで先頭集団で粘っていた堀瑞が後半も自分のリズムを刻み、7位入賞を果たした。中本と川内も20km以降に順位をどんどんと上げて行き、最後まであきらめず中本が10位、川内は18位でゴールし、W杯団体銀メダルに貢献した。尾田と北岡は万全の調子でレースを迎えることができず、29位と38位に終わった。
後年のドーピング検査で4位の選手が失格となり、以降の順位が繰り上がった。
Resalt
女子 8月27日
1位 E.キプラガト(ケニア) 2.28.43
2位 P.ジェプトゥー(ケニア) 2.29.00
3位 S.チェロプ(ケニア) 2.29.14
4位 B.ベケレ(エチオピア) 2.29.21
5位 赤羽有紀子(ホクレン) 2.29.35
6位 朱 暁琳(中国) 2.29.58
7位 I.アンダーション(スウェーデン)2.30.13
8位 王 佳麗(中国) 2.30.25
10位 中里麗美(ダイハツ) 2.30.52
18位 尾崎好美(第一生命) 2.32.31
19位 野尻あずさ(第一生命) 2.33.42
22位 伊藤 舞(大塚製薬) 2.35.16
W杯団体 日本 4位
男子 9月4日
1位 A.キルイ(ケニア) 2.07.38
2位 V.キプルト(ケニア) 2.10.06
3位 F.リレサ(エチオピア) 2.10.32
4位 D.バルマサイ・ツモ(ケニア)2.11.39
5位 E.キプタヌイ(ケニア) 2.11.50
6位 堀瑞宏行(旭化成) 2.11.52
7位 R.ペルティーレ(イタリア) 2.11.57
8位 S.キプロティチ(ウガンダ) 2.12.57
9位 中本健太郎(安川電機) 2.13.10
17位 川内優輝(埼玉県庁) 2.16.11
28位 尾田賢典(トヨタ自動車) 2.18.05
37位 北岡幸浩(NTN) 2.23.11
※4位以下は順位が繰り上がったもの。
W杯団体 日本 2位