男子は伏兵キベトがケニア勢で初制覇! 

日本男子は尾方・大崎・諏訪のトリプル入賞でW杯金メダル!

女子は女王デレバが貫禄の制覇! 土佐が銅メダル!嶋原が6位! W杯は銅メダル!

 

2007年  第11回 大阪・世陸(日本)

 

16年ぶりの日本開催となった2007年大阪・世陸。タイソン・ゲイ(アメリカ)とアリソン・フェリックス(アメリカ)が男女で短距離3冠を達成し、バーナード・ラガト(アメリカ)が世陸史上初めて1500mと5000mの中長距離2冠を達成した。

日本勢では、女子マラソンの土佐礼子が唯一のメダルとなる銅メダルを獲得。アジア新記録を連発した4×100mリレーが5位、ハンマー投げの室伏広治と女子マラソンの嶋原清子が6位入賞を果たした。男子マラソンでは尾方剛が5位、大崎悟史が6位、諏訪利成が8位と日本史上初のトリプル入賞を果たすなど、地元の利を生かして好成績を修めた。

 

 

大会初日の8月25日。オープニング種目として、午前7時に男子マラソンがスタート。すでに気温は29度に達しており、過酷なサバイバルが予想された。ゆっくりとした大集団のままレースは進むが、27km手前の下り坂でキベトとキプラガト(ともにケニア)がペースを上げると、集団の人数が一気に削られていった。日本勢も先頭に付いて行けず、先頭集団は6人に絞られた。28kmでキベトが転倒しかけるアクシデントがあったが、すぐに集団に追いつく。30kmでキベトが仕掛け集団から抜け出すと、後半もそのまま独走。後方集団では尾方が大崎と並びながら集団を抜け出して、前を追いかけ始める。3位〜6位は激しく順位が入れ替わる中、先頭のキベトだけは独走し、世陸史上最も過酷な条件の中で、最も遅いタイムながら金メダルを獲得した。30kmで振り切られたが、その後も安定した走りで上位をキープしたシャミ(カタール)が銀メダルを獲得。銅メダルは、30kmを8位で通過しながら、驚異的な追い上げで尾方らを抜き去ったロスリン(スイス)が獲得した。85人が出場したが、およそ3分の1にあたる28人が途中棄権した過酷なレースであった。

日本勢はそれぞれが最後まで順位を上げる粘りの走りを披露。28km以降に大崎と並走しながら順位を上げて行った尾方は、一時4位に浮上しながら5位でフィニッシュ。39kmまで尾方と並走した大崎が6位、29kmまで日本人で唯一先頭集団にいた諏訪が7位に続き、圧倒的強さでW杯団体の金メダルを獲得した。奥谷亘の辞退で補欠から繰り上がり出場した佐藤は23km付近で遅れるが、最後まで順位をキープして13位、体調不良でスタート直後から最後尾を走っていた久保田は56位でゴールした。

 

 

大会最終日の9月2日。ホスト国日本はここまでメダルがなく、最後の砦となる女子マラソンに期待がかけられていた。スタートの朝7時でも27度あり、予想通りのスローペースでレースは進んでいく。5kmの通過が18分台のペースでも、デレバ(ケニア)はさらに後方集団からレースを進め、橋本もデレバをマークして並走していた。日本の原や土佐が先頭に立つがペースは上がらないまま25kmを迎えると、デレバが集団に追いつき、ヤマウチ(イギリス)がペースを上げ集団がばらつき始める。その後、土佐がそのペースを維持すると、25kmで原、30km手前で小崎と日本人選手は徐々に遅れ始め、30kmを8人の先頭集団が通過した。35kmではジェプトゥー(ケニア)が他人の給水ボトルを落としてしまい、デレバが立ち止まって拾うアクシデントも発生。しかし、38km過ぎからケニアの3人が前に出て勝負を仕掛け始めると、嶋原が苦しくなる。39kmでデレバ(ケニア)が満を持してスパートすると、土佐も遅れだし、40kmでデレバと周(中国)のマッチレースになった。40kmを過ぎて土佐が3位に上がってくるが、先頭との差は縮まりそうで縮まらない。先頭争いは41km手前でデレバが周を振り切って、世陸2回目の金メダルを世陸史上最年長で獲得した。6秒差で周、最後まで持ち前の粘り強さを発揮した土佐が14秒差で続き、自身世陸2つ目のメダルを獲得した。

日本勢は、39km付近まで先頭集団にいた嶋原が6位入賞。後半苦しんだ小崎は14位、序盤はレースを引っ張った原は18位、第2集団からレースを進めた橋本は23位でゴール。W杯団体では銅メダルを獲得した。

 

Resalt

 

男子 8月25日

1位 L.キベト(ケニア)    2.15.59

2位 M.H.シャミ(カタール) 2.17.18

3位 V.ロスリン(スイス)   2.17.25

4位 Y.アスメロン(エリトリア)2.17.41

5位 尾方 剛(中国電力)    2.17.42

6位 大崎 悟史(NTT西日本) 2.18.06

7位 諏訪利成(日清食品)    2.18.35

8位 W.キプラガト(ケニア)  2.19.12

13位 佐藤智之(旭化成)    2.20.53

56位 久保田 満(旭化成)   2.59.40

 

W杯団体 日本 1位

 

女子 9月2日

1位 C.デレバ(ケニア)      2.30.37

2位 周 秀春(中国)        2.30.43

3位 土佐礼子(三井住友海上)    2.30.54

4位 朱 暁琳(中国)        2.31.21

5位 L.シモン(ルーマニア)    2.31.26

6位 嶋原清子(セカンドウインドAC)2.31.40

7位 R.ジェプトゥー(ケニア)   2.32.03

8位 E.マサイ(ケニア)      2.32.22

14位 小崎まり(ノーリツ)     2.35.04

18位 原 裕美子(京セラ)     2.36.40

23位 橋本康子(セガサミー)    2.38.36

 

W杯団体 日本 3位