男子はガリブが史上2人目の大会2連覇!
日本勢は尾方が銅メダル! 高岡が4位! W杯で金メダル!
女子はラドクリフ圧勝! 日本勢は原が6位! 弘山が8位! W杯は銀メダル!
2005年 第10回 ヘルシンキ・世陸(フィンランド)
10回目の世陸は第1回以来22年ぶりの開催となったヘルシンキが舞台。短距離ではガトリン(アメリカ)が2冠を獲得。女子棒高跳びのイシンバエワ(ロシア)が世界新記録を樹立し、女子長距離ではディババ(エチオピア)が大会史上初の長距離2冠を達成した。連日の雨にもかかわらず、女子で世界記録が3つ、大会記録が男女7種目で更新されるなど、ハイレベルの戦いが繰り広げられた。
日本勢では400mHの為末大、マラソンの尾方剛が銅メダルを獲得。男子マラソンの高岡寿成が4位、女子マラソンで原裕美子が6位、弘山晴美が8位、棒高跳びの澤野大地、20km競歩の山崎勇喜、4×100mリレーが8位入賞を果たし、入賞は過去最多タイの8を数えた。
北欧のヘルシンキは夏場でも涼しく、8月13日午後2時20分、気温17度、湿度88%と夏マラソンとしてはまずますのコンディションの中で男子マラソンがスタートした。尾方は第2集団から追い上げる作戦をとり、5kmでは先頭集団の最後方で落ち着いた走りを見せているが、日本勢は5km過ぎに細川、11kmで奥谷、24kmで入船が集団から遅れ始める。28kmでガリブ(モロッコ)がスパートすると、バルディーニ(イタリア)だけが反応し、集団から一気に抜け出すことに成功。30kmではガリブが独走態勢に入り、高岡が6秒差の4位、尾方が13秒差の7位で先頭を追いかける。ガリブを追いかけた高岡が徐々に苦しくなるが、尾方はラマダーニ(タンザニア)と一緒に順位を上げて、34kmからは2位争いを展開。後方から追い上げてきたイセグェ(ケニア)にかわされたものの、39kmで単独3位を確実なものにした。レースはそのままガリブが逃げ切り、史上2人目の世陸2連覇を達成。最後まで先頭を追いかけたイセグェが銀メダル。常に冷静な対処を見せた尾方が銅メダルを獲得した。
日本勢では3位尾方の後に、高岡が4位で続き、粘りに粘った奥谷が14位、中盤まで先頭集団にいた入船が20位、細川は48位でゴール。日本男子はW杯団体で2連覇を果たした。
女子のレースは8月14日。大本命の世界記録保持者ラドクリフ(イギリス)を出場者全員がマークする特異な展開。スタートと同時にラドクリフが先頭に立つと、高速ペースを警戒して誰も先頭に出ない。ここで原が先頭に並びかけペースを作るが、すぐにラドクリフがペースを上げる。15kmで先頭集団は早くも4人になり、16kmで原も集団から遅れてしまった。19kmでラドクリフとトメスク(ルーマニア)の2人がペースを上げるが、28kmでラドクリフが独走態勢を築く。後半も圧倒的なスピードを武器に高速レースを展開すると、1度も先頭を譲ることなく2位に1分以上の差をつける五輪新記録で悲願の金メダルを獲得した。絶妙なペースで中盤から追い上げてきたデレバ(ケニア)が銀メダル。28kmまでラドクリフと並走したトメスクが粘って銅メダルを獲得した。
日本勢では、思い切ってオーバーペースで突っ込んだ原が、中盤以降も粘り強く走り6位入賞。第3集団から徐々に順位を上げて行った弘山も8位入賞。大島が10位、小崎が15位、江田が17位に続いた。W杯団体ではケニアに次ぐ銀メダルを獲得した。
Resalt
男子
1位 J.ガリブ(モロッコ) 2.10.10
2位 C.イセグウェ(ケニア) 2.10.21
3位 尾方 剛(中国電力) 2.11.16
4位 高岡寿成(カネボウ) 2.11.53
5位 S.ラマダーニ(タンザニア)2.12.08
6位 A.マリンガ(ウガンダ) 2.12.12
7位 P.ビウォット(ケニア) 2.12.39
8位 J.レイ(スペイン) 2.12.51
14位 奥谷 亘(富士重工) 2.15.30
20位 入船 敏(カネボウ) 2.17.22
48位 細川道隆(大塚製薬) 2.24.38
W杯団体 日本 1位
女子
1位 P.ラドクリフ(イギリス) 2.20.57 世陸新記録
2位 C.デレバ(ケニア) 2.22.01
3位 C.トメスク(ルーマニア) 2.23.19
4位 D.ツル(エチオピア) 2.23.30
5位 周 春秀(中国) 2.24.12
6位 原 裕美子(京セラ) 2.24.20
7位 R.ジェプトゥー(ケニア) 2.24.22
8位 弘山晴美(資生堂) 2.25.46
10位 大島めぐみ(しまむら) 2.26.29
15位 小崎まり(ノーリツ) 2.30.28
17位 江田良子(ヤマダ電機) 2.31.16
W杯団体 日本 2位