野口みずきが金メダル! 土佐が5位、坂本も7位入賞!
男子はリマが暴漢に襲われ金メダルを逃す! 日本勢は油谷が5位、諏訪が6位入賞!
2004年 アテネ・五輪(ギリシャ)
108年ぶりに聖地に戻ってきた近代五輪。女子棒高跳びでイシンバエワ(ロシア)が世界新、男子110mハードルで世界タイを記録。その他の種目でも10種目で五輪新記録が誕生し、大会は好記録のラッシュに沸いた。
日本勢は、マラソンの野口みずきとハンマー投げの室伏広治が金メダルを獲得。日本が同時に2つの金メダルをとったのは68年ぶり。男子両リレーが4位、男女のマラソンで土佐と油谷が5位、諏訪が6位、坂本が7位と入賞が相次ぎ、全部で6つの入賞を数えた。
8月22日スタートの女子マラソンは、ほとんどの選手が西日対策にサングラスを着用。予想通りラドクリフ(イギリス)を中心にレースは進むが、コースの起伏が激しくペースは速くならない。土佐が一時先頭に立つなど、先頭が入れ代わりながらゆったりしたペースでレースは進んだ。それでも中間点で先頭集団は、日本人選手3人を含む8人にまで絞られるサバイバルレースとなった。レースが動いたのは25km。給水のタイミングで野口がペースを上げると集団は縦に伸びて1列に。野口は後ろに付いていたアレム(エチオピア)を27kmで振り切ると、上り坂でもペースを落とさず30kmでは20秒のリードを作った。2位集団のラドクリフ、アレム、デレバ(ケニア)が野口を追いかけるが、35kmでは28秒差と徐々に差が広がっていく。36kmでは、3位につけていたラドクリフが足の故障からまさかの棄権。後半に強いデレバが徐々に差を詰め、野口とは40kmで12秒差にまで最接近したが、必死に逃げた野口が、最後は差を詰めさせずそのまま歓喜のゴールに飛び込んだ。銀メダルは後半に強さを見せたデレバが入り、25kmで8位だったカスター(アメリカ)が競技場に入る直前で3位に浮上し銅メダルを獲得した。
日本勢は前半果敢に先頭集団でレースを進めた土佐が、最後まで持ち味の粘りを発揮して5位入賞。坂本もペースを守り切って7位入賞と続き、日本勢は3人とも入賞する快挙を達成した。
男子のレースは8月29日。スタート時は気温30度、湿度39%で雲があり、予想より涼しくなった。20kmまではゆったりしたペースでレースは進み、大集団はまだまだ余裕を持って進んでいた。20kmを過ぎて、ノーマークのリマ(ブラジル)が上り坂で飛び出すが、集団は誰も追わない。そんな中、国近が21kmを過ぎて大集団から遅れ始める。先頭のリマはそのまま徐々に差を広げていき、30kmでは45秒もの大差をつけて独走態勢を築いた。30kmを過ぎて後続からバルディーニ(イタリア)とケフレジギ(アメリカ)が抜け出すが、リマとの差はなかなか縮まらない。ところが35km過ぎに歴史に残る大事件が起きてしまう。コースに侵入した観客がリマに襲いかかり、歩道の人垣に押し倒してしまった。すぐに復帰したリマだったが、明らかに動きがおかしくなっていた。38km付近でバルディーニとケフレジギが、次々とリマをかわした。最後の2.195kmを6分06秒で駆け抜けたバルディーニが見事に逆転優勝を飾った。うまく集団から抜け出したケフレジギが銀メダル。3位に落ちたリマだったが、メダル獲得を素直に喜び、レース後にはIOCから特別メダルが授与される等、世界的に人気者となった。
日本勢では、32kmまで先頭集団に残っていた油谷が最後まで粘りを見せ、3大会連続となる5位入賞を果たした。諏訪は30km過ぎに先頭から遅れたが、35kmからの下り坂で勝負をかけて6位入賞を果たした。故障上がりの国近は21kmで集団から遅れ42位でゴールした。
Resalt
女子
1位 野口みずき(グローバリー) 2.26.20
2位 C.デレバ(ケニア) 2.26.32
3位 D.カスター(アメリカ) 2.27.20
4位 E.アレム(エチオピア) 2.28.15
5位 土佐礼子(三井住友海上) 2.28.44
6位 O.エヴィティチ(セルビア・モンテネグロ)2.31.15
7位 坂本直子(天満屋) 2.31.43
8位 L.ペトロワ(ロシア) 2.31.56
男子
1位 S.バルディーニ(イタリア) 2.10.55
2位 M.ケフレジギ(アメリカ) 2.11.29
3位 V.リマ(ブラジル) 2.12.11
4位 J.ブラウン(イギリス) 2.12.26
5位 油谷 繁(中国電力) 2.13.11
6位 諏訪利成(日清食品) 2.13.24
7位 E.ワイナイナ(ケニア) 2.13.30
8位 A.チャイカ(ポルトガル) 2.14.17
42位 国近友昭(エスビー食品) 2.21.13