女子で野口みずきが銀メダル! 千葉真子が銅のWメダル! 坂本が4位入賞!
男子は油谷が5位入賞! 日本は男女そろってW杯団体金メダルを獲得!
2003年 第9回 パリ・世陸(フランス)
全体的に記録の水準は低く、世界新は競歩の2種目のみ。また、過去に大会を連覇しているベテラン勢に欠場が多く、男女5000mは18歳、10000mは21歳、女子7種競技は20歳の選手が制するなど、若手の台頭が相次いだことから世代交代を印象付ける大会となった。
日本勢は、4つのメダル獲得、8つの入賞と過去最高成績を残した。メダルは女子マラソンの野口みずきが銀メダル、200mの末續慎吾、ハンマー投げの室伏広治、女子マラソンの千葉真子と3人が銅メダルを獲得。女子マラソンの坂本直子が4位、男子マラソンの油谷繁が5位、男子4×100mリレーが7位、男子4×400mリレーが8位入賞を果たした。
男子マラソンは8月30日、午後2時20分にパリの中心街からスタート。小雨で気温15度・無風と絶好の気象条件の中、比較的速いペースでレースは進むが大きな動きはなく、40人近い大集団のまま中間点を通過した。そこから駆け引きが始まりペースのアップダウンが大きくなると、30kmで集団は16人にまで絞られた。32km手前でノーマークに近いガリブ(モロッコ)がロングスパートを仕掛けると、30kmからの5kmが14分44秒と大幅にペースが上がる。レイ(スペイン)が唯1人ついていき、その後ロティチ(ケニア)が先頭に追い付く。日本勢では油谷が5位集団、佐藤と尾方は10位集団で前を追いかける。35kmを過ぎてロティチが後退し、3位集団でバルディーニ(イタリア)、油谷らが前を追うが、先頭争いには届かない。先頭はデッドヒートを繰り広げ、競技場に入る直前でレイを振り切ったガリブが金メダルを獲得した。3位争いをリードしていたバルディーニが競技場手前で抜け出して銅メダルを獲得した。
日本勢は、3位争いを繰り広げた油谷が、トラックで順位を落としたが堂々の5位入賞。競技場内まで8位集団で競り合った佐藤と尾方が10位と12位に続いた。清水は前半からマイペースを貫き21位でゴールした。初マラソン日本最高を叩き出して期待された藤原は、足の故障により事前に欠場を発表していた。
W杯団体で日本は金メダルを獲得した。
女子マラソンは大会最終日、8月31日のスタート。先頭は比較的ハイペースながらイーブンペースでレースは進んだ。日本勢4人を含む先頭集団18人が中間点を通過したが、その直後に大南が足を踏まれて転倒。大南はすぐに集団に戻ったが28km付近で遅れ始めた。中間点を過ぎてから野口が集団の主導権を握り始めるが、スタート直後からハン(北朝鮮)が野口の後ろをピッタリマークしており、野口にイラつきが見られる。33kmを過ぎてデレバ(ケニア)がペースを上げると、先頭集団は野口、坂本、千葉を含む6人に絞られた。デレバはペースを緩めず、34kmで野口と一騎打ちになるが、35kmの上り坂を利用してデレバがペースを上げると野口も付いていけなくなる。後方では坂本が3位に上がり、千葉とハンは少し置いて行かれる。デレバは35km以降さらにペースを上げ、余裕の逃げ切りで金メダルを獲得した。最後まで先頭争いを続けた野口が銀メダル、40kmを過ぎて坂本をかわした千葉が銅メダルを獲得し、日本は大会初の複数メダル獲得を達成した。
他の日本勢では、マラソン2回目の坂本が4位入賞の快挙を達成し、大南は途中の転倒が響き後半ペースを上げられず27位、松岡は故障の影響から15kmで途中棄権した。
W杯団体は、圧倒的タイム差で日本が4連覇を達成した。
Resalt
男子 8月30日
1位 J.ガリブ(モロッコ) 2.08.31
2位 J.レイ(スペイン) 2.08.38
3位 S.バルディーニ(イタリア)2.09.14
4位 A.チャイカ(ポルトガル) 2.09.25
5位 油谷 繁(中国電力) 2.09.26
6位 D.カインミ(イタリア) 2.09.29
7位 I.シスター(南アフリカ) 2.10.17
8位 M.ロティチ(ケニア) 2.10.35
10位 佐藤敦之(中国電力) 2.10.38
12位 尾方 剛(中国電力) 2.10.39
21位 清水康次(NTT西日本) 2.13.19
藤原正和 (Honda) 欠場
W杯団体 日本 1位
女子 8月31日
1位 C.デレバ(ケニア) 2.23.55 世陸新記録
2位 野口みずき(グローバリー) 2.24.14 世陸新記録
3位 千葉真子(豊田自動織機) 2.25.09 世陸新記録
4位 坂本直子(天満屋) 2.25.25
5位 ハン・ボンシル(北朝鮮) 2.25.31
6位 E.アレム(エチオピア) 2.26.29
7位 J.チェプチュンバ(ケニア)2.26.33
8位 O.エヴィティチ(セルビア・モンテネグロ)2.26.49
27位 大南敬美(UFJ銀行) 2.32.31
松岡理恵(天満屋) 途中棄権
W杯団体 日本 1位