高橋尚子 五輪で日本女子初の金メダル! 山口も7位入賞!

男子はアベラがエチオピア勢32年ぶり金! ワイナイナは2大会連続メダル獲得!

 

2000年 シドニー・五輪(オーストラリア)

 

女子が五輪に参加してちょうど100年目に当たる大会は、初の南半球開催。地元オーストラリアのキャシー・フリーマンが400mHで優勝し、マリオン・ジョーンズ(アメリカ)が5つのメダルを獲得するなど、女子の活躍がクローズアップされる大会となったが、世界新はゼロと記録的には低調だった。

日本勢は、高橋尚子が五輪では日本女子初となる金メダルを獲得し、男子4×100mリレーが6位、女子マラソンの山口衛里と男子10000mの高岡寿成が7位入賞を果たした。

 

9月24日の女子のレースは、スタートと同時にレンダース(ベルギー)が1人飛び出すと、2位集団を日本人選手が引っ張る形でレースは進んだ。5kmの給水では山口がケニア選手と交錯し、転倒するアクシデントに巻き込まれるが、すぐに集団に戻った。18kmで高橋が最初のスパートをすると集団はばらけ、中間点で先頭集団は高橋、市橋、シモン(ルーマニア)の3人に絞られた。27kmから続く上り坂で市橋が遅れ、高橋とシモンの一騎打ちに。35kmで高橋がサングラスを沿道に投げると同時にスパートして独走状態に。40kmで28秒差がつき勝負あったかと思われたが、シモンが驚異の粘りで徐々に差を縮めてくると、日本の陸上ファンは最後までひやひやしながら応援していた。最後は8秒差まで詰められたが、五輪最高記録となる2時間23分14秒で日本人女子初の五輪金メダルに輝いた。高橋は「とても楽しい42.195kmでした」とさわやかに優勝インタビューに答えた。驚異的な粘りを見せたシモンも五輪最高記録で銀メダル。29kmで市橋を抜いたチェプチュンバ(ケニア)も五輪最高記録を更新して銅メダルを獲得した。

日本勢では、18kmで先頭集団から遅れた山口が、30km以降に巻き返して7位入賞にこぎつけた。積極的な攻めのレースを展開した市橋は、後半順位を下げるも粘って15位でゴールした。

 

男子は前日から強風が吹き出し、10月1日午後4時のスタート時は風速7.7m、湿度20%というカラカラ天気の悪条件となった。前半はマソ(ボツワナ)が飛び出して独走するが、有力選手を含む大集団はイーブンペースで進みながら、徐々にペースを上げて前を追いかける展開となった。集団の最後方にいた川嶋は、11kmを過ぎて後方集団に取り残されてしまった。25kmで大集団がマソを吸収すると、27kmからの上り坂で激しい振るい落しが行われ、佐藤と犬伏も苦しくなってしまった。30kmで先頭集団は10人に絞られると、35km手前で先頭は、アベラ(エチオピア)、トーラ(エチオピア)、ワイナイナ(ケニア)の3人になった。38km手前からは、アベラとワイナイナの一騎打ちに。すると39kmで前に出たアベラが一気にスパートし、エチオピアとしては32年ぶりとなる金メダルをさらった。日本のコニカミノルタに所属するワイナイナは、2大会連続メダルとなる銀メダルを獲得した。終盤ペースを落としながらも粘ったトーラが銅メダルを死守した。

日本勢では、後方集団から徐々に順位を上げて行った川嶋の21位が最上位。29km手前まで先頭集団でがんばった佐藤は後半に崩れて41位、犬伏は38kmで途中棄権した。

 

女子 9月24日

1位 高橋尚子(積水化学)     2.23.14 五輪最高記録

2位 L.シモン(ルーマニア)   2.23.22 五輪最高記録

3位 J.チェプチュンバ(ケニア) 2.24.45 五輪最高記録

4位 E.ワンジロ(ケニア)    2.26.17

5位 M.ビクタギロワ(ロシア)  2.26.33

6位 E.アレム(エチオピア)   2.26.54

7位 山口衛里(天満屋)      2.27.03

8位 ハム・ボンシル(北朝鮮)   2.27.07

15位 市橋有里(住友VISA)  2.30.34

 

男子 10月1日

1位 G.アベラ(エチオピア)    2.10.11

2位 E.ワイナイナ(ケニア)    2.10.31

3位 T.トーラ(エチオピア)    2.11.10

4位 J.ブラウン(イギリス)    2.11.17

5位 G.レオーネ(イタリア)    2.12.14

6位 M.フィス(スペイン)     2.13.06

7位 A.エル・ムアージズ(モロッコ)2.13.49

8位 M.ウアーディ(フランス)   2.14.04

21位 川嶋伸次(旭化成)      2.17.21

41位 佐藤信之(旭化成)      2.20.52

    犬伏孝行(大塚製薬)     途中棄権