女子は市橋が大接戦の末に銀メダル! 女子は団体W杯2連覇!

男子は佐藤が大逃げからの銅メダル! 男子団体W杯は銀メダル!

 

1999年 第7回 セビリア・世陸(スペイン)

 

第7回の世陸は、スペイン第4の都市のセビリアで開催。400mのマイケル・ジョンソンが世界記録で4連覇を達成し、モーリス・グリーンが短距離3冠を達成するなど、アメリカ短距離陣のスター選手が大活躍した。

日本勢は、マラソンで市橋有里が銀メダル、佐藤信之が銅メダル、藤田敦史が6位、清水康次が7位、小幡佳代子が8位と5人が入賞。女子10000mでは弘山晴美が4位、高橋千恵美が5位とW入賞を果たすなど、長距離陣が大活躍した。

 

8月28日、気温32度でスタートした男子のレースは、最初の5kmが17分03秒と女子並みのペースで始まった。暑さから10kmを過ぎてスローペースの集団が徐々に崩れ始めると、早くも真内が遅れ始める。15kmの給水では、清水が他選手と接触し転倒するアクシンデントで遅れ始める。給水をきっかけに集団は徐々に縦長の展開になると、小島が集団から遅れ始める。先頭は20kmを過ぎてタイス(南アフリカ)が集団から抜け出すが、3位集団から追いかけてきた佐藤が25kmで単独トップに立つ。後方ではフィス(スペイン)、藤田、清水らが4位集団を形成。逃げる佐藤は徐々に差を広げて、35kmでは2位集団と24秒差をつける。しかし、38km過ぎにアントン(スペイン)に追いつかれると付いていくことができない。アントンはそのまま悠々と逃げ切って、地元の大歓声の中2連覇のゴールを迎えた。40kmを過ぎて佐藤に追いついたモディカ(イタリア)が銀メダル。懸命に逃げた佐藤は銅メダルを確保した。

日本勢では、15kmの給水で転倒した清水が、追い上げて25kmから藤田らと4位集団でレースを進める。2人はそのまま粘って、藤田が6位、清水が7位入賞を果たした。前半遅れた真内は、中盤から徐々に順位を上げて18位、中盤まで先頭集団にいた小島は、後半に順位を下げて36位でゴールした。

日本男子はW杯団体で、銀メダルを獲得した。

 

8月29日、大会最終日の女子は曇り空、気温24度でスタート。優勝候補の筆頭と言われていた高橋尚子(積水化学)が故障により当日の朝に欠場を発表した影響か、最初の5kmは17分58秒と超スローペース。大集団の中で市河が10km過ぎに転倒。集団の後方からレースを進める。15人ほどの集団でレースは進むが、25kmまで大きな動きがなかった。そこから駆け引きが始まり市河が遅れ始める。30kmを過ぎるとペースが上がり、集団は徐々に崩れていくと浅利が遅れ始める。33kmでロバ(エチオピア)がペースを上げて逃げ始めると、市橋とチョン(北朝鮮)が追いかけるが、小幡はついて行けない。38kmで市橋とチョンがロバを捉えると、その後は市橋とチョンの一騎打ちに。しかし、41km過ぎにチョンがスパートすると市橋が一瞬遅れる。そのままの差を守ったままチョンが逃げ切って、母国に大会史上初の金メダルをもたらした。わずかに遅れたものの、市橋は自己記録を更新する会心の走りで銀メダルを獲得した。35kmを過ぎてから単独で追い上げて、トラックでロバをかわしたシモン(ルーマニア)が2大会連続の銅メダルを獲得した。

日本勢は、小幡が32km以降も安定したペースを刻んで8位入賞。浅利は終盤に力尽きて16位。市河は25kmで集団から離れたが粘って17位でゴールした。

W杯団体では2大会連続の金メダルを獲得した。

 

男子 8月28日

1位 A.アントン(スペイン) 2.13.36

2位 V.モディカ(イタリア) 2.14.03

3位 佐藤信之(旭化成)    2.14.07

4位 L.ノヴォ(ポルトガル) 2.14.27

5位 D.ゴッフィ(イタリア) 2.14.50

6位 藤田敦史(富士通)    2.15.45

7位 清水康次(NTT西日本) 2.15.50

8位 M.フィス(スペイン)  2.16.17

18位 真内明(旭化成)    2.17.56

36位 小島忠幸(旭化成)   2.24.29

 

W杯団体 日本 2位

 

女子 8月29日

1位 チョン・ソンオク(北朝鮮)    2.26.59

2位 市橋有里(住友VISA)     2.27.02

3位 L.シモン(ルーマニア)     2.27.41

4位 F.ロバ(エチオピア)      2.28.04

5位 E.アレム(エチオピア)     2.28.52

6位 S.クロリーク・オベレン(ドイツ)2.28.55

7位 M.マシャド(ポルトガル)    2.29.11

8位 小幡佳代子(営団地下鉄)     2.29.11

16位 浅利純子(ダイハツ)      2.31.39

17位 市河麻由美(三井海上)     2.32.01

    高橋尚子(積水化学)      欠場

 

W杯団体 日本 1位