ウォルデが快勝! エチオピア勢が五輪3連勝!
君原が殊勲の銀メダル!
1968年 メキシコシ・五輪(メキシコ)
中南米で初の五輪となったメキシコ・五輪は、標高2400mもの高地での開催が物議をかもした。高地での開催により、陸上では短距離・跳躍種目を中心に17種目で世界新記録が誕生するなど好記録が続出した。特に男子走り幅跳びでボブ・ビーモン(アメリカ)の出した8m90cmは、従来の世界記録を55cmも更新し「不滅の世界記録」とも言われた。男子走り高跳びではフォスベリー(アメリカ)が背面跳びで金メダルを獲得。以後、走り高跳びは背面跳びが主流となっていった。マラソンではアクワリ(タンザニア)が、膝を脱臼しながらも最下位で完走したことで有名人となったが、長距離種目は記録的に低調だった。
日本勢は、マラソンの君原健二が日本人として2大会連続のメダル獲得となる銀メダルを獲得。ハンマー投げの菅原武男が殊勲の4位入賞を果たした。
10月20日、男子マラソンがスタート。30度を超える暑さと酸素の薄い高地でのレースに、史上初の五輪3連覇を狙ったアベベ(エチオピア)ら19人もの選手が途中棄権する波乱の展開となった。レースは前半から快調なペースで進む。日本勢では佐々木が先頭集団、君原と宇佐美は第2集団からレースを進めた。佐々木を含めた4人の先頭集団が中間点を通過した直後にウォルデ(エチオピア)がペースを上げ、10000m金メダリストのテム(ケニア)と2人で集団から抜け出すことに成功。佐々木は3位争いを繰り広げる。第2集団から順位を上げてきた君原が28kmを過ぎて3位に浮上したが、佐々木は急失速し順位を下げてしまう。その後方では、宇佐美が徐々に順位を上げて行く。先頭争いは、30kmを過ぎてテムが失速。そのままウォルデが後半は独走して金メダルを獲得。エチオピア勢として五輪3連勝を飾った。ウォルデは10000mでも銀メダルを獲得しており、今大会で2つのメダルを獲得した。後続では君原が32kmで2位に浮上。35kmで3位に浮上したライアン(ニュージーランド)が猛然と追い込むが、君原が逃げ切って銀メダル。ライアンが銅メダルを獲得した。
日本勢は、中盤から順位を上げた君原が銀メダルに輝き、宇佐美も粘り強い走りで9位と健闘した。前半から先頭集団に加わっていた佐々木は、35kmで途中棄権となった。
Resalt
10月20日
1位 M・ウォルデ(エチオピア) 2.20.26
2位 君原 健二(八幡製鉄) 2.23.31
3位 M・ライアン(ニュージーランド) 2.23.45
4位 I・アッケイ(トルコ) 2.25.18
5位 B・アドコックス(イギリス) 2.25.33
6位 G・メラウィ(エチオピア) 2.27.16
9位 宇佐美彰朗(桜門陸友会) 2.28.06
佐々木精一郎(九州電工)
途中棄権